いきものがかりで知ってる曲は?と聞くと
ほとんどの人は『SAKURA』『YELL』『じょいふる』『ありがとう』あたりを答えるだろう。あと『ブルーバード』とか『気まぐれロマンティック』とか。
今挙げた曲を作ったのは全部いきものがかりのリーダー水野良樹さん(以下よっちゃん)
いきものがかりはよっちゃんだけではなく、ボーカルの聖恵ちゃんと、もうひとりの男子メンバー・山下穂尊さん(以下ほっち)も楽曲を作ってる。よっちゃんの曲も、聖恵ちゃんの曲ももちろん好きだが、ほっちが作る曲の世界観がたまらなく好きだ。
よっちゃんが作る曲が直球ど真中ストレートだとしたら、ほっちの作る曲は変化球。ほっちの曲はカップリングやアルバムに収録されることがほとんど。
だからこそシングル曲しか知らない人たちに聴いてほしい。
『ひなげし』『ニセモノ』『くちづけ』『秋桜』『恋詩』
いきものがかりのアルバムに1曲は入ってる
暗めな雰囲気で大人かっこいい曲。
いきものがかりのイメージが覆る。
毎回アルバムでこういう曲が聴けるのを楽しみにしている。
特に『恋詩』
初めて聴いたときイントロからびっくりした。
ジャジーなメロディに妖艶な歌詞。
キャバレーみたいな雰囲気(知らんけど)
とりあえずめちゃめちゃかっこいい。
ほっち曲といえば、日本語の選び方が綺麗。
『雪やまぬ夜二人』『月夜恋風』『風乞うて花揺れる』などなどたくさんあるけど、一番「おおっ!」となったのは『真昼の月』
古典的な言い回しが特徴の歌詞。
「揺蕩う星々」「夕凪に指を這わす」「言の葉の如く消えてく幻」
全ての日本語の響きが美しい。日本語だからこそ表すことができる世界観。
いきものがかりの曲で最も和テイストな曲。
ほっちの寄り添うような優しいバラードも好き。
特に『ハジマリノウタ~遠い空澄んで~』と『ぬくもり』は泣く。
「もう少し強くなれたら…」なんて思ってみても仕方ないよ
どうしてなんだ?みんな抱えてる怖さや不安を隠したりして
「強くない」ってそう言い切ったら 暗く濁った闇に灯り灯る
心に抱えた孤独や虚しさと 誰も笑顔の裏闘ってる
そうしてないと壊れてしまいそうで 強くなくていいんだよ それが僕らなんだよ
このフレーズがすごく好き。特に疲れたときとかに聴くと心にダイレクトに響く。
ほっちの爽やか系アップテンポの曲は
『いつだって僕らは』『マイサンシャインストーリー』『ワンゴール』のように言葉数多めなのが多い。
特に『マイサンシャインストーリー』は詰め詰めすぎて噛みそう。タイトルだけで噛みそう。
駆け抜けるメロディと流れるような歌詞が聴いてて心地いい。
上記以外で推し曲5つ挙げるなら
『心の花を咲かせよう』
これは私の中でほっち曲不動の1位だと思う。
高校受験、大学受験、就活…といろんな場面で励まされた曲。
一瞬迷うけど必ず道がある 届かない様なゴールなんて無い
日常の日々こそ奇跡 僕達が紡いでく奇跡 探すのは「特別」ではなく日常という名の目の前の奇跡
『地球』
「地球」とかいて「ほし」と読みます。
ほっちが人生で2番目に作った曲だそう。
当時高校生。これが2曲目って…天才かよ。
ある一点を見据えただけじゃ 何か始まるわけでもなく
何も感じられず生きてくのが この足跡を遮ってく
一瞬の花火のように 何度でも空に瞬けたら
『蒼い舟』
爽やかだけどどこか切なさもある曲。
サビの聖恵ちゃんの裏声がとても好きです。
ささやかな祈りが夕暮れに溶け出して映し出してくように あの日の私に今 手を振ろうか
未来に散らばった数々の出会いや 避けること出来ない別れが恐くもある
『夢題~遠く~』
インディーズ時代からある曲。
葛藤や迷いを感じてるときに寄り添ってくれる曲。これを高校生のときに作ったほっちはやっぱりすごい。
またとない“今”それは 孤独を 背負ったり 歩むべき道を違えて 焦ったり泣き出したりの連続
白いシーツにくるまる僕に 生まれたての明日をください
『心一つあるがまま』
当初はデビュー曲の候補だったらしい。
「想像力で息をした」「透明感に染められた」というフレーズが好きすぎる。どうやったらこんなフレーズ思いつくの?
メロディも歌詞も歌声も純度100%って感じ。浄化される。
失敗もしてるもんね もう何回もだもんね
そんなことで弛まぬ時間は揺らがない
平均値を探して安心感に浸った
憂うべき自分はもうここにはいない
ここまで挙げた曲以外にもほっちの曲はたくさんあるのでぜひお気に入りの曲を探してみてください!